ビクンッビクンッ
 ベンチの上で一歩も動けないままに徐々にその座面を濡らしていく小夜。
「あ……ああ❤……」
 動き続けるピアスに成す術もなく翻弄されていく、寝不足の肉体が想像以上に感度を上げて、自分の身に起きている事を夢心地のままに受け入れようとしていた。
「これって……はぁ❤」
 その姿を見つめながら幸也の心はドンドンと、闇に染められていく気がしていた。そう、どうしても小夜を自由にしたくなっていくのだ歌を夢を否定されたよりも激しい闇の衝動。
「こっちだよ、小夜先生」
 腕をつかみ上げて小夜を立ち上がらせると、そのままグイグイと引っ張って行く。