「これだ」
 鍵開け師のカバンから大きな浣腸器が、浣腸液を満タンにした状態で取り出された。
「ほら、浣腸してやりな……」
 そして、幸也の手に持たせる。
「重い……」
 初めて持つ何に使うのか分からないガラス製の筒を盛って戸惑う。
「分からないか?」
「うん」
 素直に頷く幸也であるが、それが小夜に使われることによって小夜が泣くのであろう事は察しが付いていた。
 そう、既に加虐者としての精神性を手に入れていた。
「この先を尻の穴に突っ込んで、思い切り浣腸液を全部抽入してやるんだ」
「お尻の穴に……」
 ついさっき迄、ぽっかりと開いていた小夜のアナルは牝の感覚を溢れさせていたことが嘘の様にお淑やかに窄まっている。
 そして、手の中にある重さと可愛らしいアナルを何度も確認してから幸也は決心したように、大きく頷いた。
「分かったようだな」
「うん!」
 事を理解してからの幸也の行動は早かった。思い切り良く嘴管をアナルに突き刺すと
「あひんっ❤」
 女性の肉体構造などお構いなしに一気に浣腸液を押し込んでいく。
「あ……あああ❤」
 必死に口を閉めて恥ずかしい声を出さないようにしていても、アナルの奥から湧き上がる痛みと快感が自然と嬌声を上げさせる。
「手術の前には、お前もこの姉ちゃんに浣腸されるんだから、しっかりと先に練習してやれ」
「そんな……あ❤」
「大治小夜も分かってるだろ、苦しそうしたらこの小僧がまた手術を嫌がるぜ」
「えい!」
 ズズッと最後の一滴まで、小夜のアナルにグリセリン原液が飲み込まれていった。
「ふ……ふふふ……」
 幸也はまるで手術の事など、すべて忘れている程に小夜の肉体に夢中だった。