身体の奥の方で冷たく重いものが質量を増やしていくというのに、反対に肉体はドンドン熱を帯びて。
「違う液体で濡れているんじゃないのか?」
 太ももを伝うのは、最初にかけられたホースの水だけではなく、もっと熱い汁が溢れ出ているのは確認するまでも無かった。
「もっと、入れるぜ」
 蛇口が捻られると、少し遅れたタイミングで膨張する質量が圧倒的に大きくなる。
「ひんっ❤」
 まだまだ人の往来があるマンションの玄関口だと言うのに、ついつい艶っぽい悲鳴が小夜の口から洩れる。
「う……あ❤……」
 必死にお腹の感覚に堪えながら、声を押し殺す。
 アナルから延びるゴムホースが水の流動で微妙に位置を変え振動し、更なる刺激を小夜に与え、ゴムホースを追う様にアナルではなく膣穴から溢れ出た淫液が股間を更に濡らしている。
「小夜ちゃん!」
 そして、快楽に意識を持って行かれそうになっている最中、ここが往来である事を思い出させるように小夜を親し気に呼ぶ声が聞こえて来た。
「ま、さか」
 それは見知らぬ凌辱者ではなく……