「これは問題だな」
 マンションから人が出てきても小夜は驚かない、ここまでの事を目撃していたのどうかすら分からないが警備員はユニフォームを着ていなかった。
「今日は外で脱ぐって事だろ?」
 玄関内のフロアで衣服は何時も彼に渡すことになっている。
「さて、どしてくれようか?」
 普段なら自分で脱ぐのに、今日は運転手が脱がしてくれていた。
「ほう、遺伝子学の日下優人俺でも知ってるぜ」
 名刺も警備員の手の中に移動していいる、小夜が何も言う事もないままに全裸にされている間に小夜の事が決められていく何てことは、それこそ日常だ。
「また鍵でも掛けるかね?」
 鍵開け師の男迄来ていた、今日は一体に何をする気だったのか不安になるものの、どうせ小夜には決定権は無いのだ。
「有名人同士のカップルだな」
「だから違うって言ってるのに……」
 そんなのじゃない、そう思い知らせて来るのは当たり前の様に小夜の周りにいるザンギャックの名所市民となっている人たち。