「汚れちゃったねぇ、服は返してやるよ……人質役よろしくね」
 生まれ、ハイパー化されて、小夜をレイプして崩壊する。
 ベチャットが何代も小夜の中で人生を輪廻させていく、何度もそうやってくり返される行為に小夜は絶望に飲まれ始めていた……
「こんなの絶対に間違ってるわ、命をなんだと思っているのよ……」
 小夜のつぶやきは、当然ヨドンナには届いていなかった。
「でも……」
 その行為を真剣に止めなかったのは小夜自身だ途中で考えるのを止めていた、どうせ止まらないにしろ敵とは言えベチャットだって助けるべき命の筈なのに、小夜は犯されるままに犯され、ベチャットの生産と虐殺に協力したのだ。
「そう……なのよ……」
 とっくの昔に小夜は壊れているのかもしれなかった……