「尻奴隷になれだと? 私を誰だかわかっていて言っているのか? 殺すぞ」
 ヨコザワルドの提案ににべもなく否定の言葉を発するヨドンナ。
「知っておるぞ、無様に力なく存在にそのピアスで官能を狂わされ性欲の対象として日々を過ごしておるとな!」
 屈辱の言葉、性は愛に通ずるはずが何も起こらない、人間を殺す事は容易いものの瑞希の顔が浮かぶとそれが出来なかったのだ。
「強がるな、所詮牝は牝だ……その本質からは逃れられんよ」
「それは感情を意味するのか? 私は知らない事が多すぎる、お前は知っているとでも?」
「おお、知っておるとも、性愛は我が研究の中心、本当の愛とは何であるかもその身に教え込む事が出来ようぞ」
 ヨコザワルドは変わらぬ口調で語り続ける、さもそれが世界の理であるかのように……