「自分で言うんだよ母ちゃん」
 商店街に入り歩いてくる間に、介人に言い含めtられた言葉を美都子は薬局で言わなけらばならない。
「ああ……」
「じれったいな」
 焦れた介人は、美都子の服の裾を捲り上げて下半身を薬局の主人の目に曝すのだ。
「ほらおじちゃん、ピアスだぜ!」
「ああやめて、ダメェ」
 薬局の主人もまた、美都子の事を単なる牝としてしか認識しない人の目をしている。
「はやく!」
「ああ、きつい浣腸液を下さい」
「おお、やっぱり浣腸好きでしたか、で量はいかほど?」
 わざわざ、美都子の股間を眺めたままニヤニヤと主人も時間をかける。
「そ、それは……」
「あるだけ全部、全力全開で欲しいな!」
 介人がそう言うと、まるで用意していたかのように、奥から大量の瓶が運ばれて来る。
「ほい、最強の浣腸液ドナンじゃ」
 薬局で、下半身を晒しながら自分で浣腸液を購入する。その非現実感が美都子の感覚を狂わせて行く。