「引っかかったぞ、お前の罠に」
 ずっと、復帰したピアスの反応をチェックしていたゴーミンが、搾乳浣腸チーズ作製中のフリントに声をかけた。
「ったりめぇだろ! そんな簡単にクリア出来るかってんだ!」
 フリントが仕掛けた罠は単純だった、正式な装置を使わずに直接介入でピアスの動作確認や停止を行おうとした場合、軽く入り口まで来た後で更に奥のシステムを覗こうとした瞬間にピアスが最強モードで起動するというだけの物だった、装着者が気絶しない限り止まることの無い地獄が始まるのだ。
「楽しそうに作ってたからな」
「楽しい? そうだなぁ新しいのもを作る時は楽しいに決まってるが、あたいは文句があるんだよ!」
「文句?」
 ゴーミンが素直に尋ねる、ちょっとの沈黙の後にフリントは答える。
「だってよ、言ったじゃねぇか……先輩だか何だか知らねぇけど、牝奴隷から解放するために力合わせて抵抗してるって!」
「ああ……沢山逃げて、沢山捕まえ返して世界に散らばってるやつらは忙しそうだ」
「あたいが、前にその場の全員を解放した時、誰も立ち上がらなかったじゃねぇか! 絶対に許さないからな!」
 そう、フリントは一度ピアスからみんなを解放した、しかし勇気をもってフリントに味方する戦隊の女性は一人もいなかったのだ……
「お前は可愛いな、お前の側に居られるポジションで俺は嬉しいよ」