「あ、あの! 私、詩穂さんの大ファンです!」
はるかは、興奮が隠しきれず、詩穂と握手をする。
それを眺めるゴーミン。
「あ、ありがとう……」
(あ!?……この子も……私や初美花と同じようにされるのね……)
詩穂は、はるかを見つめるゴーミンに気づくと、顔に陰りを、みせる。
自分のファンだと言ってくれる少女がこれから待ち受ける運命に。
はるかは、そんな詩穂の表情に気づくことができなかった……