ガチャリと冷蔵庫を開けるとドアに数本のビールが並んでいる。
「やっぱり……」
 今日も何度目か分からない、これからつよし君の出世祝いの食事なのに。
「お腹、空っぽになっちゃったし……」
 限界が来ればトイレに行くしかない、そうしたらまた入れなければいけないのだから、彼らは何処で見ているか分からないし、つよし君の前で恥をかかされるのだけは避けたいのに……
「我慢よ、みほ!」
 やっと決心が付いた。