「な……なに?」
いつもの帰り道ならまだ誰も起き出していない薄明りの中に浮かぶ花畑や街並みが綺麗に見えて、ヒメノも裸であることを忘れて我が国に惚れ直すこともあるというのに。
「これが、我が女王なのか」
しかし、今日は違った。国民たちがゾロゾロとヒメノの行方を塞いでいた。