「けぷっ」
 フラフラと立ち上がる、あれだけ居た男性国民たちは一回づつヒメノにザーメンを吐き出すと、潮が引く様に居なくなったから無意識に逃げようとしたのか、立ち上ったのだ。
「お疲れですかな? 女王様」
「え?」
 まだ居たのかと振り向いた声の先には……
「ああ……そうか」
 最初から誰も知らない頃から、ヨコザ様に躾けられた後にヒメノを奴隷の様に扱った紳士、親の世代からこの国の重鎮。
「汚れておりますなぁ」
「は……はは」
 気が付けば知りもしなかったザーメンの香に包まれていることに慣れてしまっていた。