「私の専門ですからね、分りますよヒメノ様……今度もっと楽しい事を提供しますので、我屋敷にご招待いたしますよ」
「そ……そんな暇……あるわけないじゃない」
「夜なら良いんじゃないのか、ヒメノ。せっかくのご招待だお受けするべきじゃないか?」
ポンと背後から両肩を掴まれる。
「ヨコザ様っ」
もちろん、この場所に居るのは1人だけだ
「これはお初にお目にかかる、我が家だけでなく、ここにも異邦人がおいでだったか」
「おう、なかなか同じ匂いのする御仁だぜ」
ヒメノの事なのに。ここからはもうヒメノの意見など二人は聞いていなかった……そうして幾つかの段取りの後ヒメノは郊外にある、老紳士のお屋敷に招かれる事となった。 |