「こっちにある公園だよ、すごいんだ!」
「え? 何が……」
そう言えば、ずっと昔、良太郎にこうやって公園に連れて行かれたことがあったと、懐かしむ余裕がある。
「ここ……」
連れてこられた公園は、近所にある緑化公園で、多くの木々で公園内はマイナスイオン効果が高そうである。
「ん?」
「どうしたの? おねえちゃん」
「いえ……」
違和感だった、公園内に足を踏み入れようとした瞬間に壁が目の前にある気がした。
「はやく、中がすごいんだ!」
「ええ」
ものすごい精神的なストレスが愛理を引きとどめる物の、その壁のような物を突破すると、何の変哲もない公園……ではなかった。
「ようこそ、愛理、ここが新しいお姉ちゃんの天国だよ」
愛理の目の前にかざされたスマートフォン、そこに映し出されている愛理の画像と[人妻牝奴隷管理公園]の文字と6004の数字。
「申し訳ないのだけれど、私は人妻じゃないのよ」
「え?」
不思議そうな顔をして、愛理を見つめる子供たち。
「ああなるんだぞ!」 |