そう、普通の公園でないと愛理に確定づけた人たちを、子供たちは指さしてそう宣言する。
「でもね」
「人妻は裸で居なければダメ、これはルール」
 大人が全裸で犬の首輪をされ、子供にリードを握られている。
 まるで、散歩をさせられているように綱をひかれ四つん這いで歩いている。
「大丈夫ですか……なんでこんな」
 愛理は、側にいた一人に駆け寄って、助け起こそうとする。
「あ……」
 女性に手を差し伸べて、リードを持つ少年に目を会わせる。
「君もこんな事は止めなければいけないわ」
「ダメよ、あなたは……逃げて、ここにいては、いけない」
 彼女のリードを引いていた少年と、愛理の間に膝建ちになって視界を遮る。
「あ!」
「え?」

 次の瞬間には、愛理もまた公園内にいる女性たちと同じように、衣服を着ていなかった。
「ダメだって」
「お母さんが、僕に口答え?」
「いえ……」