「あああああああ!!! リングが無い!」
 気が付いた時には角乃の指にあるはずのダミーもクリピアスにエンゲージされている本当のゴジュウユニコーンのリングも無くなっていた。
「ど……どうして?」
「デガソードは復活したのにどうしてなの!?」
 疑問しか湧かない。
「まだ、厄災がいるって事?」
 考えてみても分からない事が多い。
「ひとまずって、やっぱり服が無くなってる!」
 これは、ブライダン相手の話ではない気がした。
「ゴーミンさんも居なくなって世界がまた変化するのかも……」
「服どうしよう……え?」
 その場に落ちていたのは荒縄だった。
「なんで、身体が熱いの……」
 アカレンジャーによる緊縛と鞭打ちが思い出された。
「私あれで……イかされた……」
 それは甘美な記憶……
「さて、縄なんてどうでも良いけど……服にもならないしね」
 どうやって外へ行こうか悩むところだ、連れ歩かされた事はあっても自分から全裸で外へ……
「考えられないわね。」
「ちょっと」
「ひんっ❤❤」
「え? 何? 何が起こっているの」
 振り向いた先では見知らぬ女性が、角乃達を縛るピアスによって悶絶させられていた。
「これで分かるだろう?」
 赤い戦士はその女性のアナルにビール瓶を突き入れそのまま浣腸しているようだった。
「そういうやり方も……あるわけね……」
 などとボーッと考えていると。
「そしてお前もやってやるぞ」
「え? 私」
 指差された瞬間にポンッと肩を叩かれた。
「ひぃいん!」
 お腹の中で膨張する感覚は知っているが冷たさや泡の感覚が違う。
「これがビール浣腸だ、素晴らしいだろう?」
「あなた達二人いるの?」
「ああ、コンビなんだよ」
 ボウケンレッド腸内熟成飲料ノーワン鬼はホースからビールを啜っていた。
「ひぃいいいん!!」
 ビールの圧力は想像以上に熱かった。
 ズッパン!!
「あひん!」
「え? あれって何?」
 目の前にいたみほのアナルに尻尾が突き刺さろうとしていた。
「知らないなぁ……」
 ボウケンレッド腸内熟成飲料ノーワン鬼にも見知らぬ現象だった。
「こんな事してる場合じゃないわよね」
 立ち上り、ビール瓶を抜こうとしても。
「感じているだろ?」
「え?」
 何処かでカウンターが回っていた。