パシャパシャ
「ん?」
 イカ臭い匂い雨が降って来たわけじゃなさそうだった。
「なんだ?」
 見上げてみておかしな状況があるのは理解した、しかし……
「お腹が……」
「これって……」
 何度も経験があった、促成栽培で子供を産ませるゴーミン達の作戦だ。
 ボチャボチャっ!
「んあっ!」
 パンツを引き下ろしてルカの子宮の奥から歪な生物が出産されていく。
「何よこいつら! 許さないわよ」
 産まれた次の瞬間には空を飛ぶ同じ様な物体に交じって駆け上っていく。
「赦すわけないでしょ! ゴーカイチェンジ&エンゲージ!」
 もう普通に変身出来ない事は分かっている、それでもこれが今出来る力なのだから。
「くたばりやがれ!」
 ゴーカイサーベルを縦横に飛来させ、ゴーカイガンで撃ち抜いて行く。
「おら!」
「ふう、全部終わりだな」
 倒した異様な物体、ペニスに似たそれが撒き散らした白い液体が雨のように降り注ぐ中ルカは勝利していたはずだった。
「素晴らしい活躍だ」
「え?」
 ボチャボチャボチャボチャ!
「ひんっ!」
 ルカの子宮は倒し切った筈のペニスのような生き物を出産していた。
「素晴らしいぞ、その姿」
「え?」
 ポンッ
「さて、咥えるか?」
 その場にいたレッドホーク妊娠出産ノーワン鬼の逸物がいきり立っていた。
「噛み切ってやろうか?」
「あ!」
 ふわっ
 足に絡まったパンツが行動を縛る。
「待ちなさい!」
「逃げられたぁ!」
 惨めに四つん這いになっている間に、レッドホーク妊娠出産ノーワン鬼は飛び去っていた。
「アイツ私が逝こうが逝くまいがどうでもいいのね」
 放置されていることが逆に悔しかった。
「絶対に許さない」
 こっちをこっちを見て無いのも納得いかないのだ。
 子供ペニスが飛び、ザーメンをかけまくる。そんな地獄絵図が広げられてしまう。
「ひぃいいいいいいいいいい!!」
 レッドホーク妊娠出産ノーワン鬼が次に狙ったのは嫁さん。
「誘われちゃったのかねぇ……」
「こんな所に逃げやがって!」
 飛んでる子供チンポは全部切り落とした。
「もうおしまいよ、バンッ!」
 戦いに不慣れなレッドホーク妊娠出産ノーワン鬼は、ルカの脅しで気絶して変身を解除された。
「やれやれ、俺が居ない間にとんでもない事になってるな」
 ビリビリビリッ
「なっ!」
「雌が服着て良いんだっけか?」
「何であんたが!」
 ルカの服を破り飛ばしたのは女衒隊長タク・ティだった。
「雌が質問するんじゃねぇ」
 ズンッ
「あがっ」
「おめえに一番効く浣腸をくれてやる、調査するから付いてこい」
 タク・ティは女体を虐める事にしか興味がない、絶頂させて女を気持ち良くさせるなどという事は微塵も考えたことが無いのだった。
 ボフンッ!!!
「うぉう! そう言えばこの女は浣腸したら気化膨張させるんだった、まったく変な改造しやがって、どっちがダメージを与えてるのか分からなくなるわ」
「はぁ……はぁ好き勝手言ってくれる」
「まぁいい、この事態を解決してやろうじゃないか? このタク・ティ様がな!」
「ん? あれはなんだ?」
 ゾンビの群れのような男性たちと、少し元気な赤い戦士たちのむれが移動している。
「あれじゃないの?」
 彼らは次々とザンギャックTVの社屋に入っていく。
「居なくなったゴーミン達の代わりになりに来たって事か?」
「なんでそうなるのよ」
「じゃあ何のためだよ」
 タク・ティは本気で分からないようだ。
「あんた、良く解決するなんて言えたわね」
「ひひひ、らしいのうタク・ティよ」
「誰だてめぇ!」
 背後を取られていた。
「なあに、通りすがりのアリエナイザーじゃよ」
「この声って……」
 ズブンッ!
「あひゃんっ!」
「尻の穴がお留守じゃよ」
 あっという間に忍び寄った触手ペニスがルカの中で暴れまわる。
「あ……やぁ! こんな」
「素直で良い尻じゃ、逝きまくれその回数もアナルズリを権限させる助力となろう」
 分かった様に彼はルカのアナルを楽しむのだ。
「何を知ってやがるじじい!」
「厄災じゃよ、お前が使いこなしていると思っていた、雑兵どもを操れるようじゃな、まぁアナルズリは操らんようだが……」
「雑兵どもを取り戻したいのなら、厄災を全て倒さねばならんという事じゃよ」
 そして、もちろんタク・ティは理解できていなかった、ルカもアナルをかき回されて何も頭に入っていなかった。
「見つけたぞぉ!」
 歩き回ったタク・ティはようやく横沢と出会う事が出来た。
「おやおや?」
「これでも喰らいやがれ!」
 浣腸ガンで、ルカに浣腸する。
「ちょっと何をするのよぉ!」
 グルルルルルル…………
 ボフンッ!!!!!!
「きゃぁああああああああ!!!」
「ひゃははは! どうだ、こいつのアナルは爆発するんだぜ」
 勝ち誇るタク・ティに横沢は余裕で……
「よく分かったよ」
「君がリングを持っていない理由が、僕は戦いが苦手でね」
「なに?」
 その場から横沢は消えていた。
「逃げやがって、どう言う事だこん畜生!」
「あなたが女の子を気持ち良くさせて無いって見抜かれただけでしょ? 慌てないで」
「な……んだと?」