「えっ……えうっ……」
 円は泣きつづけていた
「おいおい、いつまで泣いてるんだよ」
 いらいらしたようにボタンを押す
「ひぃ!」
 下腹部を抑えながら飛び上がる円をその場にいる男子生徒達は声を上げて笑う
「応援に行くんだよ!」
 腕をとられて立ち上がらせる
「ちゃんと応援できたら家に帰らしてあげる、出来なかったら……」
 男は笑った、円には地獄の閻魔様の顔を見た気がした。