「これで……満足でしょう」 千鶴は強がった、手で前を隠すようなことをしなかったのだ 「ほう、いい度胸だ」 だが男の容赦の無い視線が自然と彼女の顔を羞恥で赤くする 「その娘を離して!」 強気で行くしかないのだ 「何言ってやがる……エプロンは付けておけ……ビデオの映りも良くなるからな」 何やら気にかかる単語があった気がする 「こいつの命が惜しくないのか!」 テロリストの言うことを一度聞いてしまったら泥沼だと思い知るのはすぐだった