放置されてどのくらいになるだろう……
「ここは……人が滅多にこないから……」
 大丈夫、そう思い込もうとしていた。だかこの場所にはここにしかない貴重な本があることも彼女は知っていたから不安を消せないのだ
「誰も……来ないで」
 そして当然のようにその願いはかなわないのだ
「おや? こんなところに可愛い女の子が」
 見知らぬ男の声が図書館に響いた。