第1話


「出て来たぞ」
「どれどれ、へー、すっげー美人じゃん」
 双眼鏡を龍二から受け取った隆行は、思わず唸った。
 双眼鏡に映し出されたのは、髪を肩のあたりで切り揃えた美しい女だった。
 パッチリとした切れ長の澄んだ瞳、すっと通った鼻筋、やや薄めの桜色の唇、絶世のと形容しても良い程の容貌だが、少女の様な可憐さを残している。
 本来なら、春の日の様な表情を湛えている筈の顔は、しかし、今悲しみに曇っていた。
 だがそれが、異様なほどの色気を醸し出している。普段なら、その容貌に似合わない程の成熟した体のラインも、今は何の違和感も感じさせなかった。
 服の上からもハッキリ判る形良く突き出たバスト、キュッと引き締まったウエスト、スカートを突き上げる様にムッチリと張ったヒップ、スラリと伸びた肢体。
 男なら一目見ただけで欲情する見事な体だ。
「名前は江森優美。結婚して三年、子供は無し。半年前に亭主が交通事故で死んでる」
「そりゃー気の毒に、俺達がたっぷりと慰めてやろうぜ」
「クククク、考えただけで腰が熱く成ってくるな」
「直ぐに、お邪魔するのか」
「そう焦るな、最後の準備が残ってる。明日だ」
「フフフフ、待ってろよ奥さん、腰が抜けるまで可愛がってやるぜ」


 そんな恐ろしい会話が交わされている事など知る由も無い優美は、夫を失った悲しみの只中に居た。
 周りの物総てが、幸せだった夫との生活を絶えず優美に思い出させた。
「ああ、あなた、どうして私一人残して逝ってしまたの」
 優しかった夫の面影が、鮮やかに蘇えって来て、優実はまた涙を流した。
 こんな事ではいけない、しっかりしなくては、そう思っても余りに幸せだった結婚生活の記憶が、突然の不幸を尚更耐え難いものにしていた。
 玄関のチャイムが鳴ったのはそんな時だった。
 優実は涙を拭いて玄関に向かった。
「江森さん、宅配便です」
 優美は何の疑いも持たず、扉を開けた。
 そこには、50センチ程のダンボールを持った男が立っていた。
「サインをお願いします」
 そう男に言われて、優美は受け取り票を取り下駄箱の方を向いた。
 優美が後ろを向いた隙に、音も立てずにもう一人男が入って来た。
 男は滑りこむと後手で鍵を閉める。送り主の名前に心当たりの無いのに気付き、その事を聞こうと優美が振り返ると、そこには見知らぬ男がニヤニヤ笑いながら立っていた。
「誰ですか、あなたは?」
「へへへへ、奥さんと仲良く成りたい男さ」
 優美は直感的に身の危険を感じた。
「出てって下さい!」
「そうつれなくするなよ。旦那に死なれて寂しい奥さんを、慰めてやろうってんだ」
「結構です。出て行かないと人を呼びますよ」
「呼んでみなよ。外に聞こえるかな」
「誰か、誰か助け・・・」
「おい、お遊びが過ぎるぜ。万が一って事も有る。早く寝室に連れて行こうぜ」
 宅配便の制服を着た男が優美の口を塞ぎながらもう一方の男に言った。
「へへへへへ、そうだな。とっとと始めるとするか」
 男達はそう言うと、優美の口を塞いだままズルズルと引き摺り始めた。
 優美は力一杯抵抗したが、所詮男二人の力に敵うはずも無く、寝室に連れ込まれてしまった。
 宅配便の制服を着た男が、後ろ手で鍵を閉めた。
「元気の良い奥さんだ。こいつは、タップリ楽しめそうだぜ」
 後から入って来た方の男が、厭らしく笑いながら言った。
「隆行、奥さんの服を脱がせるぞ。奥さんケガをしたくなければ大声を出すなよ」
 制服の男がそう言うと優美の口を塞いだ手を離した。
「貴方達は誰?何をしようというの」
「奥さんと、仲良く成りたい男達さ」
「旦那に死なれてから一人だろう。奥さんみたいな美人がもったいない話さ。だから、俺達で慰めてやろうと思ってよ」
「二人で、タップリ可愛がってやるよ。腰が抜けるまでな」
「ヒッ、イヤー。触らないで。出てって!誰かー、助け・・・」
 隆行が、いきなり優美の頬を張った。
「大声出すなと言ったろう。言うこと聞かねえと、綺麗な顔に傷がつく事になるぜ」
 隆行はそう言うと、ナイフを優美の頬にすべらせた。
 お嬢様育ちの優美に暴力は効果的だった。
 優美は怯えた顔で頷いた。
「ジットしてろよ。動いたらお仕置きだ」
 そう言うと隆行は優美のワンピースを上から切り裂き始めた。
 優美は恐怖と羞恥に、膝をガクガクさせる。
 優美のワンピースがボロ切れに成って足元に落ちた。
「へへへ、見ろよ龍二。奥さんの下着はご清潔な白だぜ」
優美の下着はレースの付いた若妻らしい初々しい物だった。
「良い所の奥さんらしくてソソルぜ」
 男達は、涎を垂らさんばかりの顔で優美の体を視る。優美の体が羞恥に赤く染まる。
「服の上からよりもズット良いぜ。下着の下が楽しみだぜ」
「奥さんお手てを後ろに回しな」
 龍二は運んで来た段ボウル箱の中から、ドス黒い縄を取り出すとビシビシとしごいた。
「縛られるのはイヤッ、嫌です」
「へへへ、俺達は、女を縛ってから楽しむ事にしてるのさ。大人しく手を後ろに回しな。ソウスリャ−、タップリと可愛がってやるよ」
 優美は慄然とした。この男達は、只を自分犯すのでは無く嬲り物にするつもりなのだ。
「ヒッ、イヤッ。触らないで!」
 優美は、力の限り抵抗した。男達は不意を突かれて、思わず優美の体から手を離した。
チャンスは今しか無い。逃げなければ何をされるか、そう思うと優美は走り出した。
しかしドアには、鍵が掛かっている。 早く開けなければという気の焦りから、開けるのに少し手間どった。
 どちらにしても、結局追着かれただろうが部屋を出て直ぐに男達に追着かれてしまった。
 優美は壁を背にして少しでも玄関の方に逃げ様とする。
男達はそれを、ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべて追い詰める。
 それは猫が、捕まえた鼠を弄ぶ情景だ。
 男達がジリジリと優美に近寄る。
 男達が同時に襲いかかった。 
「いやっ、触らないで。離して、離して下さい」
 優美は精一杯抗うが、男二人の力には敵うはずも無く、忽ち捕らえられてしまった。
「てこずらせてくれたな。タップリお仕置きしてやるぜ。おい、早く縛れよ」
「ああ、じゃー腕を後ろに回してくれ」
 隆行がそう言うと、龍二は優美の左肩を掴んで体を回転させた。
 左手が背中に捩じ上げられた。
 素早く右手も、背中に回された。
 隆行が、馴れた手つきで優美を縛りあげた。
「それじゃー、いよいよお楽しみだぜ」
 龍二がブラジャーを毟り取ると、ブルンいう感じで優美の乳房が現れた。
 乳首は初々しい桜色、ツンと上を向いている。
 みずみずしい弾力感にあふれている乳房は重力など無いかの様に形良く張りきっている。
 まるで処女の様なたたずまいだ。
 龍二と隆行は思わず生唾を飲むと、一斉にむしゃぶりついた。
 仔羊に襲いかかるハイエナの様にそれは無残な光景だったが、男にとっては、堪らなく欲情をもよおさせる光景でもあった。
 優美の口から弱々しい悲鳴が漏れる。
 それが男達の嗜虐心を殊更に刺激する。
「奥さん、旦那が死んでから胸を弄られるのは初めてだろう。あっと言う間に乳首がコリコリシコッテおっ立って来たぜ。へへへ、好きな女だな」
「嘘です!無理やりされて気持ち良いわけ有りません」
「じゃあ、何で乳首が立ってるんだ」
「気持ち悪くて強張っているんです!」
 優美は反論したがその言葉には力強さが欠けていた。
 夫を失って半年、誰にも指一本触れさせ無かった体だ。
 夫との愛の営みで培われた性感が、半年の空閨の後の愛撫に反応したとしてもごく当然の事だ。
 しかも、この暴漢達のそれは、夫とは比べ物に成らない程荒々しいものだったが、とても二十歳前後の若者とは思えない程巧妙だった。
 優美にしてみれば、汚らわしい玩弄でしか無いはずのその行為に、優美の成熟した体は本人の意思とは裏腹に、敏感に反応し始めている。
 優美には自分の体が信じられなかった。
 それは愛する夫に対する裏切りに感じられた。
 それだけに余計キッパリと否定したかった。
 だが、気持ちの底で快感を感じている自分を確かに感じてもいた。
「優美は敏感なんだね」
 そう嬉しそうに呟いた夫の言葉が、優美の心に悲しく蘇える。
 男達は優美の煩悶を見抜いた様に、一層巧妙に優美の体を刺激する。
 こんなケダモノ達に負けては駄目、石になって耐えなければと思えば思うほど、優美の体は甘い疼きを感じる。
 体の芯からジーンと甘い疼きが、意思に反して広がって行くのを、優美は悲しいまでに感じた。
(ああ、ダメよ。こんなケダモノ達に嬲られて、感じてしまうなんて。あなた、ごめんなさい、優美を許して)
 そう心の中で夫に詫びた。
 最初のガッツイタ所が消え、男達はやわやわと乳房を揉んだかとおもうと、乳首を舌で転がし、軽く歯を立てて甘噛みする。
 そうして丹念に優美の性感を刺激し続ける。自分でもハッキリと判る位、乳首が固くしこってきた。
 優美はその快感を振り払う様に、艶やかな黒髪を打ち振った。
「へへへへへ、奥さんビンビンに感じてじゃねえか。これだけ良い体をしてりゃー無理ねえけどよ。こんな所、死んだ亭主が見たら何て言うかな」
 龍二の言葉が、激しく優美の胸を刺す。
 優美の口から嗚咽と共に、
「許して、あなた。優美を許して」
 と、言葉が零れた。
 男達にとって、それはなんとも心地よい調べだ。
「死んだ亭主の事なんか気にして無いで、奥さんは感じてリャ−いいのさ。へへ、じゃあ 感じ始めた処で、イヨイヨ肝心な所を拝ませてもらおうか」
 龍二と隆行は優美をズルズルとベッドに引き摺っていく。
 優美は懸命に抗うが男二人の力に敵うはずも無くそのままベッドに押し倒された。
 二人は両胸から、伸びやかな脚に手を移した。
 優美の両足首にドス黒いロープが蛇の様に巻きつく。
「さて、それじゃー肝心な所を見せて貰おうか。 おとなしくアンヨを開きな。もっと気持ち良くしてヤルゼ」
 優美は脚を開かれまいとして懸命に力を入れるが、生木を裂く様に徐々に脚が離れだす。
 二人は抗いを楽しむ様に、余裕シャクシャクで脚を開いていく。
 とうとう優美の脚が開かれ、足首のロープが、シッカリとベッドの脚に結ばれた。
 隆行の手がショーツに掛かった。嬲る様にゆっくりとショーツが摺り下げられていく。
「へへへへへ、ヘアーが見えてきたぜ」
 そう言うと、隆行は手を止めた。
 雪の様に白い肌に、クッキリとコントラストを描くように艶やかにもつれあった漆黒の翳りが、顔を覗かせた。
「いや、いや、見ないで、見ないで下さい。ああ、許して」
 優美の口から哀願の声が漏れた。
 愛する夫にすら、こんなに明るい所でハッキリと見せた事は無い。
 夫だけにしか肌を許した事の無い優美にとって、それは気死する程の恥辱だ。
 半分程ヘアーが覗いた処で手が止まった。
 二人の嗜虐心が優美の哀願で、より一層燃上がる。
 欲望に震える手をショーツから離し、ゆっくりと優美を嬲ろうというのだ。
「へへへへへ、オケケが見えてきたぜ。この下がどうなってるか見せてもらおうか」
「ああ、いや、いやっ、見ないで、見ないで下さい。もう許して」
「冗談言うなよ。これからが本番じゃネーカ。すぐに腰が抜ける程楽しませてやるぜ」
 隆行が、下卑た笑いを浮かべながら優美のショーツに手を懸けると、
「奥さんが、おしゃぶりで俺達を満足させる事が出来たら、考えてやっても良いぜ」
 龍二はそう言いながら、ズボンを下ろし自らの怒張を剥き出した。
 夫しか知らない優美にとって、龍二のそれはとても人間の物とは思えなかった。
 テラテラと黒光りしたソレは、ドクドクと脈打ち龍二の腹にくっ付く程に屹立している。
「見なよ、奥さんと仲良く成りたがってこんなに張り切ってるぜ。早くその可愛いお口でしゃぶってくれよ。それとも下の口に咥えたいかい」
「ヒッ、お口で、お口でします。ああ、今の言葉信じて、信じていいのね」
「ああ、俺達を満足させる事が出来ればな。とっとと咥えな」
 そう言った龍二の口元に、邪悪な笑みが浮かんでいるのを優美は気付かなかった。
 優美は半信半疑ながらも、オズオズと龍二の猛りたったいち物に、口を近づけた。
 潮だまりの様な異臭が優美の鼻を突いた。
 ソレは、真近で見ると一層グロテスクな感じが募り、優美の恐怖感は倍増する。
(怖い、こんな大きなもの咥えられない。でも、しなければ直ぐに、この男達は私を犯すだろう。それだけは、避けなければ)
 優美はそう悲愴な決意を固めると、目を瞑ってソレを口に含んだ。
 それは優美の想像以上に巨大だった。口の中一杯に男の肉の味が広がり、思わず吐きそうになる。
 それでも、優美はオズオズと、顔を前後に動かし始めた。
 ぎこちない動きが、反って龍二の性感を刺激した。
 思わず快感のウメキを龍二が漏らす。
「龍二、そんなに良いのか」 
 目に焦れた色を浮かべながら隆行が聞く。
「ああ、下手だが、そいつが反って良い味出してるぜ」
「早く変わってくれよ」
「焦るなよ。時間は、タップリ有るんだ」
 そう言うと優美の顎に手を当ててユックリと動かし始めた。
 喉が開いた状態なので、喉の奥まで、龍二のモノを突き入れられる。
 それが段々激しさを増す。
 優美には永遠にも感じられる程の時間、ソレは優美の口の中を存分に荒し回る、一瞬ソレが硬度と大きさを増したと思うと、優美は喉の奥に、熱い粘っこい物が放出されたのを感じた。
 生臭い臭いが口一杯にひろがる。突然の事で優美は、思わずむせた。
「そのまま飲み込め、吐くんじゃ無いぞ。吐いたらお仕置きに掛けるぞ」
 そう言って、龍二は怒張を優美の口から引き抜いた。
 しかし、優美は激しく咳き込んで吐き出してしまった。
 龍二の顔に怒りの色が走る。
「飲み込めって言ったろう。吐き出しやがって、舐めてんのか」
「ヒッ、ごめんなさい、いきなりで苦しかったの」
「吐いたら仕置きだって言ったよな。隆行のをしゃぶり終わったら、仕置きに掛けてやるぜ。覚悟しな」
「ああ、許して、許して下さい。今度は、ちゃんとしますから」
「もう遅いぜ。どんな仕置きに掛けられるか、楽しみにしてろよ」
「オラ、とっととコッチを咥えな」
 隆行はそう言うと、自分の怒張を優美の口に突き付けた。
 龍二の物よりやや短いが、一回り太いソレは、又も優美の恐怖を誘った。
(ああ、もっと太いなんて怖い。優美の顎が外れちゃう)
 そう思っても、優美は咥えるしか無い。
 グズグズしていれば男達は直ぐに優美を犯してくるのだ。
 優美は募る恐怖を押さえて隆行のモノを口に含んだ。
「オオ、龍二の言う通りだぜ。ぎこちないけど、確かに良いぜ」
 隆行はそう言って、激しく優美の口に突き入れる。
 
 喉の奥まで荒される苦痛に、優美の目に涙が浮かぶ。
 その表情に男達の嗜虐心が一層募る。
 隆行のソレも、一瞬膨張した後、優美の喉の奥深くに、熱い汚辱の白濁を激しく放出した。
 優美は吐き気を堪えながら嚥下した。その時、優美はショーツが下ろされるのを感じた。
「いや、約束が違うわ。口ですれば許して呉れるって・・・・」
「いや、違わないぜ。俺はこう言ったはずだ。俺達が満足したら考えてもいいってな。 だが、俺は全然満足してないぜ。隆行お前は?」
「全然満足してねえよ。ここはビンビンだぜ」
「ああ、お口で満足するまでします。だから堪忍して」
「へへへへへ、もう、遅いぜ。今度は仲良く、腰を振り合う番だぜ」
「ヒドイッ、騙したのね。ケダモノッ、ケダモノ!!」
 優美の目に、悔し涙が浮かんだ。
 このケダモノ達は、始めから自分を犯す積りだったのだ。
 それなのに、思わせ振りな事を言って、自分を嬲っていたのだ。
「それじゃー、肝心な所を拝むとするか」
 隆行の手が、優美の花園に伸びた。
 両手が優美の花弁をくつろげる。
 ソコはサーモンピンクの初々しい色彩で、とても人妻のものとは思えない楚々とした佇まいだ。
「さすがに、ヤリマンのアーパー女ドモとは違うぜ。美味そうなマ・コだぜ」
「貞淑な奥様のマ・コの味を、早速味あわせて貰うとするか」
 二人はそう言うと、優美の花園に手を這わせた。
 女芯の包皮を剥き上げて、触れるか触らないかと言うぐらいに微妙な刺激を与えるかと思えば、中指と人差し指を合せて、膣腔に激しく突き入れると言った強弱を付けて、優美の官能を刺激する。
 優美がいくら慎み深く、石になった積りで耐え様としても、成熟した優美の体は悦びの反応を見せてしまう。
(ああ、優美の体、如何して仕舞ったの。こんなケダモノ達に触られているのに)
 そう思えば思うほど、優美の体の奥の方から、官能の疼きが次々と涌いて来る。
 夫との愛の営みで培われた性感が、優美の体を支配しているのだ。
(あなた、ごめんなさい。優美を許して、こんなケダモノ達に感じさせられてしまう淫らな優美を、許して。ああ、優美、優美、地獄におちます)
「へへへへへ、サスガニ良い体してるだけ有って、マ・コがヌルヌルして来たぜ」
 隆行はそう言うと、優美の目の前に、膣腔を抉っていた指をかざした。
 優美はそれを見ると、全身を朱に染めてイヤイヤという様に、ナヨナヨと首を振る。
 隆行の指と指の間に粘つく透明な糸の様なモノが、キラキラと光っていた。
「コッチも、ビンビンにおっ立ってやる気マンマンだぜ」
 龍二はそう言うと、剥き上げた優美の女芯を捩る様に強く擦り上げる。
 優美の腰が激しく躍る。
 優美の女芯は尖り切って、今にも血を噴かんばかりだ。
 優美の体の芯から、ジンジンと甘い疼きが涌き上がって来る。
 と、その時、二人の手がピッタッと止まった。
「ああ、どうして・・・・」
 優美は二人の顔を、虚ろな目で見ながら呟く。
「へへへへへ、もうイク処だったんだろうが、このままイカせちゃー面白くも何とも無い。奥さんが、俺達に喜んで抱かれる気に成るまではイカせ無いぜ」
「ケダモノ、ケダモノッ。ああ、誰があなた達なんかに、抱かれるものですか!」
 優美は屈辱に身を震わせて、悔し涙を流した。
 このケダモノ達は自分を、徹底的に嬲る積りなのだ。
 それなのに、感じて仕舞う自分の体が、優美には悲しかった。
「絶対に、抱いて欲しいなんて言うものですか!」
「へへへ、カワイイ事言うじゃねーか。ソレじゃー続けるぜ。欲しく成ったら言うんだぜ、優美、貴方達のオ・ン・奴隷に成りますってな」
 龍二はそう言ってゲラゲラ笑うと、再び隆行と供に優美の体を責め始めた。
 それから、どのくらいの時間が経っただろう。
 其の間、優美は絶頂間じかまでイカされながらけして最後までイカせてもらえなない。
 優美の全身は水を浴びた様に、キラキラと汗に光り、その目は虚ろな眼差しを、虚空に向けていた。
 とうとう優美の口から屈服の言葉が漏れた。
「ああ、優美は貴方達の奴隷に成ります。だから最後まで、最後までいかせて下さい」
「奴隷じゃねー!!オ・・コ奴隷だ。ちゃんと言わねえとイカセないぜ!」
「ああ、優美は、優美は貴方達のオ・ン・奴隷に成ります。ですから早く、早くいかせて下さい。お願い、お願いよ」
 優美は龍二の言葉にそう応えると、羞恥と屈辱に身を揉んで激しく泣きじゃっくった。
 龍二の怒張が優美の花園に、深く重く入って来た。
 漸く与えれる刺激に、優美の体は激しい反応を示した。
 心は龍二の怒張を拒否しても、夫との三年間の愛の営みで培われた、人妻の性感が優美の体を蕩かして行く。
 優美は、媚肉が待ちかねた様に龍二の怒張に絡み付いていくのを、絶望的に感じた。
(ああ、こんなケダモノに犯されて感じるなんて、優美、優美、死んでしまいたい。ああ、あなた、許して、優美を許して)
 そう心の中で、亡き夫に詫びる。
 しかし、そんな心の動きさえ、次第に強まって行く快感に押し流されそうに成る。
 龍二の腰の動きが次第に激しさを増す。
 それに連れて、優美の媚肉も増す増す龍二の怒張に絡み付いていく。
「へへへ、感じ出して来たな。スケベな奥さんだ。俺のモノが、そんなに良いのか。あの世で亭主が、呆れてるぜ。ホラホラ、もっと腰を振りな」
「ああ、言わないで。あなた、あなた、優美は地獄に落ちます」
「天国の間違いだろう。第一、亭主のヤロウはくたばったんだ。奥さんは、なんにも考えずに腰振ってりゃーいいのさ。ホラ、もっと気分ダシナ」
「アア、アッ、アッ、イイ・・・」
「へへへ、そうだそうやって、快楽に身を委ねな」
 もう、優美の頭の中は真白になった。
 官能だけが優美の体を支配していた。
 優美の腰の動きが激しさを増し、脚を縛った縄がギシギシと鳴る。
 優美は昇り詰めようとしていた。
「オイ、龍二ソロソロ変われよ。もう、我慢出来ねえ」
 隆行が焦れた様に言う。
「もう少し待てよ。この奥さん、凄く良い味なんだ。ジックリ楽しませろよ」
 龍二が、一段と激しく腰を動かし始める。
「只犯るだけじゃつまらねえ。孕ませてやるぜ、奥さん」
「ヒッ、イヤッ、いやー、許して、ソレは、ソレだけは許して!!」
 快感に飲み込まれようとしていた、優美の意識がハッと元に戻った。
 このケダモノ達は自分を無理矢理犯すだけでは飽き足らず、妊娠させようとしている。
 それも、面白半分に。優美の美しい瞳が恐怖に凍り付いた。
 妊娠の恐怖は、我を忘れて官能の炎にその身を投じることを、優美に許さなかった。
 しかし、龍二は最後の刻に向かって、更に腰の動きを早めた。
 その動きは、優美をも絶頂に導いていく。
 優美の心は、妊娠の恐怖と半年ぶりに与えられる快楽の間を、激しく揺れ動く。
「駄目ッ、駄目よ。中は駄目、中には出さないで!!」
 優美の理性が、最後の絶叫を上げる。
「奥さんは、何にも考えずに腰振ってりゃー良いんだよ。 一発で孕む様に濃いのをタップリ出してやる。ソレソレ、イッチまいな」
 一声吠えて、龍二が優美の体奥深くに、白濁した汚辱の溶岩を放ったのはそれから直ぐの事だった。
 体奥に熱い汚辱の放出を感じて、優美は絶頂に達した。
 そのまま、優美の意識は闇に飲まれた。
「おい、隆行、奥さんが気付くまで、記念写真といこうぜ」
「ああ、気絶してる女を犯っても、つまんね−しな。嫌がって泣き叫ぶ女に、無理矢理突っ込むのが最高だからな。これだけの美人なら尚更だ」
「よし、まず俺のモノを引き抜いてる所からだ。奥さんの顔が、ハッキリ判る様に一枚、それからアップで一枚な」
「判ってるって。よし、撮るぞ、半分ぐらい抜いてくれ。よし、そうだ。次はオ・・コから精液が垂れてるところだ」
 それから、何度もフラッシュが光り、優美の無惨な、しかし、男にとって堪らなく美しい姿を、フィルムに焼き付けていく。
 優美が意識を取り戻したのは、36枚撮りのフィルムが殆ど焼き付けられた後だった。 
「ヒッ、写真はイヤッ、いやっー、写さないで、許して、お願い、ああ、お願い」
 カメラに気付いた優美が、魂が切り裂かれる様な悲鳴をあげた。
「もう、遅いぜ。殆ど撮り終えた処だぜ。よーし、気が付いた処も撮っとこう。龍二奥さんのキレイな顔を、こっちに向けてくれ」
 龍二は、優美の艶々した黒髪を掴むと、無理矢理レンズに泣き濡れた優美の美しい顔を向けさせた。
 余りの惨めさに、優美の目から止めど無く涙が溢れる。
 撮られた写真の一枚一枚が、見えない鎖と成って自分を縛ってゆく。
 一体、自分が何をしたと言うのか。
 夫を亡くした衝撃から立ち直る間も無く、見知らぬ二人の男に陵辱される。
 しかも、男達は面白半分に自分を妊娠させ様というのだ。
 その時、隆行がカメラを置いて近づいて来るのが眼に入った。
「奥さん、次は俺が楽しませてヤル。一発で孕む様に、濃いのをタップリ出してやる」
「イヤッ、もういやっー。一体何処まで辱めれば気がすむの。ああ、もう許して、来ないで、来ないでっ!ケダモノッ、ケダモノ−!!」
 押さえられていた、優美の激情が爆発した。
 しかし、隆行は嘲りの色を見せて、
「何処までもさ、骨の髄までシャブッてやるぜ。女に産れた事を後悔させてやるよ。恨むなら、美しく産れた事を恨むんだな」
 そう言って、隆行は優美の中に、オノレの怒張を沈め様とする、優美は、激しく腰を捩って懸命に隆行の怒張を避けようとした。
 しかし、両足をベットの脚に縛られている身では、儚い抵抗に過ぎなかった。
 龍二のモノより一回り太い隆行の怒張が、優美の内腿に触れる、凄まじい汚辱感が優美を襲う。
 隆行の怒張が遂に、花園に重く沈んでくる。 
「どうだ奥さん、腹一杯に詰め込まれた感想は?俺のは龍二のより一回り太いから、キツイかもしれねーが、なーに、直ぐ馴れるぜ。タップリと楽しませてやるぜ」
「ヒィッ、痛い、ああ、いやっ、動かさないで」 
 優美は余りの太さに、体が引き裂かれる様な恐怖を覚えた。
 思わず優美の口から、哀訴が漏れた。 
 だが、隆行はニヤニヤ笑いながら、強引に腰を動かし始めた。
「奥さん、奥さんの中は愛液と龍二の精液でヌルヌルだぜ。俺のモノがスムーズに動いてるのが判るだろう。感じ始めたんじゃねーのか」
「ああ、ウソ、嘘です。感じてなんかいません。こんな酷い事をされてるのに、感じる訳有りません。苦しいだけです。」
 しかし、言葉とは裏腹に優美の体は、確かに反応し始めていた。
 苦痛の底から悦楽が、微かにだが確かに涌いてくるのを、優美は感じていた。
 自分の媚肉が、隆行の巨大なモノに絡み付いていくのが優美には、信じられなかった。
 感じてはいけない、こんなケダモノ達の思い通りになってはいけない。
 そう思えば思うほど優美の媚肉は、隆行のモノに絡み付き快楽を貪ろうとする。
「へへへ、そらそら、もっと腰を振りな。そうすりゃーもっと気持ち良くなるぜ」
 そう言って隆行の腰の動きが、一段と激しさを増した。
 それにつられる様に、優美の腰も動き始める。
 自分の体が蕩け出すのを、優美は止められなかった。
「あんなに嫌がっていたのに、自分から腰を振り始めるとわ、淫らな奥さんだ」
 その時、龍二が何かを抱えて近づいてきた。
「奥さん、奥さんのその姿を、あの世の亭主にも見せてやろうぜ」
 そう言うと、優美に夫の遺影を見せ付けた。
 優美の美しい瞳が、恐怖に凍り付く。
「ヒィッ、イヤッ、いやー、許して−、あなた、優美を許して−!!」
 優美が、官能の焔にその身を投じ様としたその時、夫の遺影を持ち出し、優美の心に打撃を与える、実に、陰湿で残酷なやり口だった。
 優美の瞳から、再び涙が溢れた。
「どうだ隆行、奥さんの味は?」
「只でさえ締まりが良いのに、又一段と締まりが良くなったぜ。フフフ、さあ奥さん、あの世の亭主にも、奥さんの恥かしい姿をタップリと見せてやろうぜ。ホラホラ、もっと腰を振って、あの世の亭主を妬かせてやんな」
「ああ、いや、いやっー。これ以上惨めにしないで!!あなた、あなたー、優美は、優美は地獄に落ちます。許して、許してー!!」
「直ぐに、天国に往かせてやるぜ。ほら、もっと、腰を振って気分をだしな」 
「そうだぜ奥さん、奥さんは只イク事だけ考えてリャ−いいんだ。お口がお留守だな。俺のを咥えて貰おうか。噛むんじゃねーぜ。噛んだら乳首に針をブッ刺すぜ」
 龍二は怒張を、優美の喉の奥深くまで、一気に突き入れた。
 優美はムッとする生臭さと喉の奥に入れられた苦しさに呻き声を上げた。
 しかし、龍二は激しく怒張を動かす。
 その上、優美の乳房を鷲掴みにすると、やわやわと揉み始めた。
 そうしておいて、乳首を軽く指先で転がし、擦り上げ、軽く捩る様に引っ張る。
 とても、二十歳前後の若さとは思えない巧妙な責めだ。
 優美は、一層燃上がらされた。優美には、もう苦痛と快楽の区別がつかなくなっていた。
 優美の頭の中は、真白になった。
 只体だけが、貪欲に快楽を貪っている。
 優美の絶頂が、直ぐそこまで来ている事を、感じ取った二人は、一段と激しく優美を責めた。
「ホラホラ、往っちまえ」
「あう・・・、おおー、う・・・・、ううー」
 龍二と隆行が同時に吠えた。
 優美の体奥と喉の奥に、熱い汚辱の白濁を放った瞬間、優美も白目を剥いて気絶した。



続く


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