KAZU作


第1部  欲望の生け贄

プロローグ


 風が公園の木々の葉っぱを揺らす。
 そよそよと心地よい風も,そろそろ秋の臭いが立ちこめてくる。
 時刻は午後9時を回っていて,辺りはもうすっかり暗くなっている。
 公園の公衆便所から,数人の男達がゾロゾロ出てきた。
 水銀灯が彼らの姿を照らし出した。
 年齢は皆高校生くらいの年頃だが,ある者は髪を金髪に染めていたり,またある者は眉毛を剃り落としたりしていて,まともな高校生活を送っている学生でないことだけは確かなようだ。
 彼らは皆,異様ににやけた顔で話していた。
「へへへ・・・最高だったなぁ。」
 ズボンのジッパーを上げながら,男が言った。
「ああ,やっぱいい女だったなぁ。そこらのクサレマ○コたぁモノが違うぜ。」
 ベルトを締めながら男が言った。
「でもよぉ・・・・ちょっと可哀想だったな・・・・バージンだったし・・。」
「けっ!よく言うぜ!きっちり3発も決めた奴がよぉ!」
 男達の笑い声が静かな公園にこだました。
 それらの会話から,彼らが公衆便所で単に用便を済ませたのではないことは明らかである。
 風が強くビューッと吹き,男達の笑い声をかき消していった。
 さほど広くもない公園の隅にその公衆便所はあった。
 周りを気で囲まれているため,そこに便所があることも通りからは分かりづらい。
 天井の汚れた蛍光灯が,冷たいタイルの床に横たわる少女の姿を照らし出していた。
 美しく愛らしい少女の顔には表情はなく,瞳は虚ろに宙を彷徨っていた。
 もちろん,少女の身に何があったのかは,痛ましいその姿を見れば容易に想像がつく。
 制服は引き裂かれたように破かれ,初々しく張りのある乳房が僅かに呼吸と共に上下し,辛うじて少女の存命を伝えていた。
 薄く色づいた乳首を中心に無数の歯形や傷跡が悲しげに何かを物語っている。
 下半身には何一つ纏っていない。
 ただスラッとした白い足の片膝に,丸まった白い下着を付けたままになっていた。
 剥き出しにされた女性器からは,生々しい白濁液がドロッ・・・ドロッと溢れ出してきていた。
 そう,少女はさっきここを出ていった男達に輪姦されたのであった。

 男達は,近くに止めてあったバイクにそれぞれが跨った。
「夢にまで出てきそうだぜ・・・あいつが・・・」
 男は,そう言いながらヘルメットを被った。
「まあな,あんだけ犯りまくりゃなぁ・・・」
 バイクの荷台に座っていた男が言った。
「でもよぅ,あんな有名人とできるなんて思わなかったよなぁ。」
「まったくだ。なんせ高校新体操界のスーパーアイドルだもんなぁ・・・・普通じゃ俺達とは住む世界が違うからな。」
 別のバイクに乗った男が言った。
「へっ!もうスーパーアイドルなんて気取ってらんねぇだろ。これだけの男にハメ捲られてボコにされたんだぁ・・・・口も腹ん中もザーメンたっぷり仕込まれてよぉ。」
「そうだな,今頃一番生きのいいのが卵にたどり着いてっかもしんねぇな。」
 男達は陽気に笑い合った。

 辺りは散乱していた。
 紺の上着やスカート,ネクタイ・・・それに引きちぎられたブラジャーがまるでボロ布のように散らばっていた。
 通学鞄の中身も撒き散らされたように転がっていた。
 教科書やノート類に文具など・・・・また,それらに混ざって小さなポシェットの中に入っていた生理用のナプキンまで,袋を開けられて投げ捨てられていた。
 少女の黒髪は水を被ったように濡れていた。
 髪の毛だけでなく,顔から胸,そして下半身に至るまで水滴が光っていた。
 薄く柔らかそうな性毛もびしょ濡れで,白い恥丘に張り付いていた。
 しかし,少女の全身を濡らしたものは水ではなく,若干の湯気と強いアンモニア臭が辺りに立ちこめていた。
 放心状態の少女は仰向けで膝を立てたまま,開かれた股間を閉じることもできないでいた。
 おそらく最後の男が少女の身体を楽しんだままの格好なのでであろう。
 少女の唇が僅かに動いたかと思うと,消え入りそうな声で呟いた。

「・・・タッ・・・・・・・ちゃん・・・・・」

 それは,少女が男達に襲われ,身体を弄ばれ,散々貫かれていた地獄のような間中,何度となく口にした名前であった。
 少女の名前は,明青学園高校2年 浅○ 南・・・・。


第1章

 10月も下旬だというのに,日中はまだ汗ばむような日差しが照りつけている。
 それでも日の沈む頃になると,涼しげな風が学生達の上気した体に心地よさを与える。
 ここは明青学園高校・・・・特にこれと言って特徴もない学校なのだが,昨年天才ピッチャーと騒がれた上○和也の事故死の後,彼の双子の兄,上○達也の野球部入部により,話題性を与えていた。
 それに,何と言っても一躍全国的にもメジャーな存在となったのが新体操部である。
 昨年の地方大会で,ほとんどその場しのぎの代役で出場した1年生の浅○ 南が,関東大会で入賞してしまったのだ。
 それにはマスコミも飛びつき大々的に紹介した。
 もちろん,それは彼女が希にみる美少女であったことも大きく影響していた。
 2年生になった今年は,インターハイにも出場し,堂々の4位入賞で期待に応えた。
 “新体操界の新星”として,全国的にも名が知られ,それと共に明青学園の名も知れ渡るようになった。

 6時を過ぎると,グランドにも人影が少なくなる。
 後かたづけをしている1年生達が引き上げると,後は次第に夕闇に包まれるのを待つばかりとなる。
 校門からは,三々五々に帰宅する生徒達の姿が見える。
 体育館では,まだ3〜4人の女子生徒が汗だくで練習をしていた。
 新体操部である。
 昨年の好成績から,体育館も床などの整備が行われたが,まだ冷暖房完備とまではいかないらしい。
 明るいうちは,練習を見学しに来る者も多い。
 その殆どが男子生徒で,もちろんお目当ては浅○ 南である。
 中には,スーパーアイドルを一目見ようと,他の学校の生徒が混じっていることもしばしばなのである。
 そんな不謹慎な見学者も,この時刻になると帰路についている。
 地区予選も間近な彼女たちにとって,練習時間はいくらあっても足りないようで,まだ一向に練習が終わる気配はなかった。
 そこへ,一人の男子生徒がドアを開けて中に入ってきた。
 野球部の上○達也だった。
 野球部の夏も,地区予選で良いところまで勝ち残ったのだが,甲子園へ出場するまでには至らなかった。
 今は秋の大会へ向けて猛練習・・・・のはずなのだが・・・。
 上○の姿を見て,練習を中断し駆け寄ってきた少女がいた。
「タッちゃん!・・・・」
 浅○ 南であった。
 二人は幼なじみであり,また互いに思い合っている恋人のような関係にあった。
「よぉ,南!・・・・まだ終わんないのか?」
「うん。・・・・・大会が近いし・・・タッちゃんは?もう終わったの?」
 南は少し怪訝そうな顔をした。
 体操シャツにハーフパンツ,それが練習の時の服装だった。
 以前は練習用のレオタードを着用していたのだが,南が全国的に注目されるようになってからは,生徒以外のギャラリーも増えて,中にはビデオやカメラで撮影していく者も現れ始めた。
 さらに悪質なことに,それらのうち数枚が男性用写真雑誌に掲載されたことがあった。
 どれもいやらしいアングルで興味本位に性的好奇心を刺激するものであった。
 学校が出版社に抗議し,以来レオタードは練習で使用しないことになったのである。
「ああ・・・まぁなっ。これから重大ミーティングなんだ・・・・ははは。」
 達也は戯けたようにそう言った。
「そんなこと言って,どうせラーメン屋さんででしょ?」
「ほぉー,さっすが勘がいいですねぇ。」
「わかってるよ。タッちゃん達の考えてることなんて・・・・。」
「じゃ,俺先に帰るからな。」
「えっ?待っててくれないの?」
「でも・・・・・みんな待ってるしな・・・・腹空かせてっからなぁ・・」
「へ〜ぇ,こんな暗い中,南を一人で帰らせて心配じゃないんだ,タッちゃんは。」
「そんな物好きいないだろ?」
「あーっ!ひどいんだ!」
「ははは・・・・まぁ,そんなわけで・・・・気を付けてな,一応・・」
「あっ!タッちゃん!」
 達也は南に別れを告げると,急いで体育館を出ていった。
 それが最後に見る彼女の汚れ無き姿になるとは,その時考えもしなかった。
(もう・・・タッちゃんたら・・・)
 練習が終わった後,達也と二人で帰ることは南の密かな楽しみでもあった。
 バスのシートに一緒に座り,暗い道を並んで歩く。
 南にとってはささやかな幸せを感じる一時なのに,今日はそれを味わえなくなってしまった。
 彼女は,すこしがっかりしながら練習に戻った。

 練習は7時に終了した。
 辺りはもうすっかり暗くなっていた。
 いつもなら野球部もこれくらいの時間まで練習をしているのだが,その日に限って早く終わったらしい。
 時の悪戯なのか,それとも目に見えない運命のようなものがそうさせたのか・・・。
「じゃあ,失礼します。」
「あら,今日は一人なの?頼りになるナイトはどうしたの?」
 3年生の先輩が訊ねた。
「今頃,ラーメンのスープでもすすってるんじゃないですか。」
 南の戯けた声に,つい吹き出してしまった。
「うふふ・・・そうなの。でも,気を付けてね。暗い道は危ないから。」
「はい・・・・でも大丈夫です。そんな物好きいませんから。」
 南は笑った。
 もちろん達也に対する皮肉なのだが,当の本人がいないところでは何の効果もなかった。
 学校の側のバス停からバスに乗車した。
 窓に映る自分の顔と外の景色を,南はぼんやりと眺めていた。
(いつもなら隣に達ちゃんがいてくれるんだけどな・・・・)
 南は心の中でそう呟いた。
 20分ほどバスに揺られて下車した。
 そこからは10分ほど歩かなければならない。
 南は街灯の明かりで腕時計をチラッと見た。7時45分・・・・・・。
(達ちゃんもう帰ってるかな・・・・)
 帰ったら皮肉の一つでも言わなくちゃ・・・・そんなことを思いながら,彼女は帰る方向へきびすを向け歩き出した。
 この辺りは昔からの商店街だが,7時を過ぎるとどの店もシャッターを下ろしてしまう。
 そのため昼間は人通りも多いが,この時刻になると殆ど途絶えてしまう。
 商店街の端の辺りにさしかかった時,2〜3台のバイクが南を追い越していった。
 二人乗りをしていた後ろの男が南を振り返って見たような気がしたが,気にもとめていなかった。
 商店街を抜けると急に街灯も少なくなり,点々とした住宅の明かりが暗闇に浮かんでくる。
 時折吹き付ける風がほんの少し肌寒く感じられる。
 達也と一緒の時は,そんなことを感じることもなかった。
(やっぱりもう秋なんだなぁ・・)
 南は家路を急いだ。
 公園を左に曲がり,200メートルほど行った“南風”という喫茶店が南の家でもある。
 そろそろその公園が見えてきた。
 子どもの頃,達也や和也と3人でよく遊んだ公園である。
 今ではあまり整備もされておらず,雑草なども生え放題といった感じだった。
 しかし,今そこにバイクが3台止められていることに南は気付かなかったし,まして入り口近くの木の後ろに,ハイエナのような目をギラつかせた男達がじっと潜んでいることなど知る由もなかった。
 公園の入り口付近まで来たとき,急に突風に煽られスカートが捲れそうになった。
「キャッ!」
 と思わず叫んで,スカートを押さえたその時だった。
 まるで突風の中から現れたように数人の男が飛び出してきた。
 男達は南に声を上げる間も与えず,いきなり口をタオルのようなもので塞ぐと,両手と両足を抱え上げた。
(いやっ!・・・・な・・何!?・・・嘘っ!?)
 気が動転した南を,男達は軽々と持ち上げると,公園の闇の中へと連れ込んで行った。


第2章

 公園の片隅に公衆便所がある。
 公園の利用者も少ないためか,清掃も殆どされておらず,中は酷い有様だった。
 その男子便所に,男達は南を連れ込んだ。
「・・・・ううっ!!」
 口を塞がれたまま南は,自分を取り巻く男達の顔を見て戦慄を覚えた。
 彼らは皆,髪を染めていたり,鶏冠のように逆立てていたり,眉毛のない者やスキンヘッドの者までいた。
「へっへっへ,間違いないでしょ?・・・・コイツあの浅○ 南ですよ。」
「ああ,間違いねぇ。モノホンだ・・・・くっくっく。」
 男達は,ニヤニヤと薄気味悪い笑いを浮かべて,恐怖に震える南の肢体を上から下まで撫でるように視線を這わせた。
 南は背筋に悪寒が走った。
(ううっ!・・・に・・・逃げなきゃ!)
 南は,男達の手を振り解こうとしたが無駄であった。
 屈強な男に両方から腕を掴まれ,逃げるどころか身動きさえできなかった。
「おめぇ,浅○ 南だろ?」
 きんきらきんの長髪を後ろで束ねた長身の男が,南の顔を覗き込むようにしてそう訊ねた。
 もちろん南はそれには答えなかった。
「くっく・・・・俺達ぁおめぇのファンなんだぜ。ファンは大切にしなきゃなぁ・・・・今日は,ファン感謝デイってとこだな・・・くっくっく。」
 男は,後ろの男に塞いだ口を外すように指示した。
「うっ・・・ど・・どうするんですかっ!」
 やっと口がきけるようになった南は,男に詰問するように言った。
「へへぇ,どうすんのかって?・・・・そうさなぁ,まずは南ちゃんのそのナイスなバディでも拝ませてもらおうか。・・・へっへ,もち,すっぽんぽんになってもらってだぜ・・・・くっく。」
 南は顔から血の気が引いていった。
 こんな奴らの前で裸を晒すくらいなら死んだ方がましだった。
「後はその可愛いアンヨおっ広げてくれてりゃ,テキトーにこっちで楽しませてもらうからよぉ・・・・へへぇ,ここんとこ俺達オンナ日照りでさぁ・・・・溜まったモン出させてもらうからよ・・・・なぁ。」
「へっへっへ・・・・・」
「いひひひぃ・・・」
 男達は,ギラついた目で南の身体を舐めるように眺めた。
 南は目の前にいる男を睨んで気丈に言った。
「お・・大声を出しますよ!」
「ふふ・・・そりゃ困る・・・」
 そう言い終わらないうちに,男は自分の唇を南の唇に押し当ててきた。
「・・・!!・・・・・うっぷ!!」
 南は驚いて顔を背けようとしたが,男の手は彼女の顔を掴んでそれを許さなかった。
 チュウ・・・チュウ・・・ビッチュウ・・・
 男は南の唇を強引に吸ってきた。
 咽せ返すような煙草の臭いが鼻を突く。
(くっ!・・・・い・・いやぁぁ!!)
 南はギュッと唇を固く閉じて男を拒んだ。
 しかし,男は執拗に南の唇を奪い続けた。
やがて男は舌を強引に入れ込もうとしてきた。
「んんっ!・・・・ん!・・・・んんっ!!」
 南は,そのおぞましさに思わずしゃがみ込もうとした。
 しかし,男は唇を押しつけたまま彼女と一緒に倒れ込んできたため,思い切りタイルの床の上に尻餅をついてしまった。
 スカートが捲れ,ムチッとした太腿と真っ白な下着が見ている男達の目に飛び込んできた。
「おおっ!・・・・・へへへ。」
 そこらのアバズレであれば,全裸で股を開いてもそれ程興奮もしない彼らであった。
 しかし,相手がかねてよりある種の憧れを抱いていた明青学園の浅○ 南とあれば,それだけで彼らの欲望に火を付けるのに充分だった。
「あ・・兄貴は純愛路線走ってっからよぉ,俺たちゃハードに行くかぁ!」
「兄貴ィ・・・下・・いいっすかぁ?」
 男は南の唇を吸うのを中断し,代わりに手で口を塞ぐと,南の足下からスカートの中を覗いている下っ端らしき男達に向かって言った。
「ちっ!しゃぁねぇな・・・・・まだ脱がすんじゃねぇぞ!」
「オッケー!分かってますよ。」
 二人の男は返事をすると同時に南の下半身に襲いかかった。
(あっ!・・・ああっ!!・・・・やっ!・・やぁぁ!)
 いきなり両足を掴まれた南は,驚いて足をバタ着かせた。
 しかし,その為に長めのスカートも完全に捲れ上がりパンツが丸見えになってしまった。
「へへぇ・・・た・・堪んねぇなぁ・・・・」
「もしかして,新品じゃねぇの?」
 男達は二人掛かりで南の両足をこじ開けた。
「んんっ・・・んっ!・・・・あ・・ああっ!」
 あまりの恥ずかしさに,南はそれまで固く閉じていた唇を開いてしまった。
 そこへすかさず男の舌が侵入してきたので,彼女は思わずその舌を噛んでしまった。
「あがっ!・・・・痛っ!!こ・・・このアマッ!!」
 逆上した男は,思い切り南の顔面に平手打ちを喰らわした。
 パシッ!・・・ビシッ!・・・・ピシッ!・・・
「きゃぁぁ!!・・・・・・ひぃぃぃ!!」
 南の悲鳴が狭い便所の中に響いた。
 男の大きな手で打ち据えられ,彼女は気が遠のいていくのを感じた。
「手こずらせんじゃねぇ!」
 男の怒鳴り声も遠くで聞こえてきた。
 おそらく脳震盪でも起こしたのであろう。
 男は再び南の唇を貪った。
 もはやそれに抵抗することはできなかった。
 南の口の中を男の舌が這いずり回る・・・・達也とでさえ,たった一度しか唇を合わせたことがない南だった。
 それも,ホンの少し唇が触れ合ったに過ぎない。
 それが今,舌や歯茎,そして口壁をたっぷり味わわれ,男の唾液でベトベトにされ尽くした。
「へへ・・・少し強すぎたか・・・・反応が無くなっちまったぜ。」
 もちろん,下半身も男達のなすが儘にされた。
 それまで激しい抵抗をみせていた両足から急に力が抜けていき,男達はこの時とばかりに南の股を思い切り開いた。
 それは,マットの上を妖精のように舞う可憐な姿からは想像もできないほど破廉恥で哀れな格好であった。
 男達は,南の太腿を撫で回し,頬ずりをして舌を這わせた。
 今や丸出しにされたパンツの膨らんだ部分を,男達の手が無遠慮に這いずり回り,その感触を味わっていた。
 南に覆い被さるようにして唇を吸っていた男がムクッと上体を起こすと,男の視線は南の胸へと移っていった。
 紺色の制服の胸に手をやると,そのまま少し揉んでみた。
 そして下半身をまさぐっていた男達に怒鳴り散らした。
「おいっ!おめぇらいい加減にしろよ!どっちか外で見張りしてろ!どうせおめぇら一番最後だ。順番が来たら呼んでやっからよ・・・・・それから一人は,ソッコーでタカんとこ行ってビデオ借りてこい!」
 2人はそう言われると,顔を見合わせて渋々立ち上がって便所を出ていった。
 男の手が,南の上着のボタンを外していく。両腕を掴んでいた男達の協力を得て上着を脱がすと,赤いネクタイを解いた。
「おい,今のうちにこれで縛っちまえ。」
 腕を掴んでいた男達は,そのまま南の両腕を手渡されたネクタイで縛り上げた。
 男の手は,南のブラウスの襟元を掴むとそのまま乱暴に引き裂いた。
 ブチ,ブチ,ブチッ!!
 音を立ててブラウスのボタンはどこかへ飛び散り,ブラジャーに包まれた南の乳房が現れた。
「ひょーっ!けっこういいオッパイしてんじゃねぇか。なぁ。」
「こりゃ堪んないっすね・・・・へへっ。」
 男達は生唾を飲み込んだ。
 白い清楚なブラジャーのカップが,その中身の量を誇示するかのように大きく膨らんでいた。
「へへへ・・・そんじゃぁ,パイパイ見せて貰おうか・・・南ちゃーん。」
 男は舌なめずりすると,南のブラを下から捲った。
 プルン!と音を立てるようにして,白く形の良い乳房が男達の目に飛び込んできた。
「おっほぉ!こりゃいいぜ!」
「乳首もピンクときてらぁ!・・・・くぅぅぅ!!」
 男達はニヤニヤしながら南の小刻みに揺れる乳房を眺めた。
「へへへ・・・・こりゃしゃぶり甲斐があるぜ・・・・なぁ。」
 そう言うと,男は南の乳房を両手で鷲掴みにして惜しげもなく揉み始めた。
 グニュッ・・・・モニュッ・・・・・ムニュッ・・・
「ひょーっ!・・・・柔らけぇ・・・・」
 男は2つの乳房を独占し,見ている男達の前で揉みしだいていった。
 男達はお預けをくった犬のように,ただギラついた目をその光景に向けていた。
 やがて男は,再び南の体に被さるようにすると,乳首に吸い付いた。
 小豆ほどの乳首と五百円玉くらいの乳輪が,スッポリと男の口の中に吸い込まれた。
 チュパッ・・チュパッ・・・・・・ニュリュゥ・・・・
 瞬く間に南の乳首周辺は,男の唾液で光り始めた。
 男に乳房を蹂躙されながらも,南はまだ正気に戻れずにいた。
 薄らいだ意識の中で,微かな光とぼそぼそという人の声が遠くで聞こえるだけだった。
「へへへ・・・・いい味だ・・・堪んねぇぜ。」
 男は口の周りに唾液を滴らせながら,夢中で南の乳房にしゃぶりついていた。
 次第に男の愛撫は激しくなっていった。
 揉み方も荒々しくなり,握り潰しそうなほど力任せに揉み捲った。
 そして,舌だけでなく歯でも噛みついた。
 乳首を喰い千切ってしまいそうなほど乳首を噛んで引っ張った。
「いっ!・・・・痛っ!!・・・・痛いぃぃ!!」
 あまりの痛さに南も正気を取り戻したが,痛みの正体が分かると愕然とした。
 もちろん,すぐ男達に口を塞がれ助けを求めることもできなかった。
「ちっ!もう気がついたのか・・・・・まあいい,反応のない肉人形じゃ面白くねぇからなぁ・・・・へっへへ。」
 そう言うと,男は南の反応を楽しむかのように乳房の愛撫を再開した。
「んんっ!・・・・・・んぐっ!!」
 南は,体をくねらせて男達の手から逃れようとしたが,所詮無駄な抵抗でしかなかった。
(いやっ!・・・いやぁぁぁ!!・・・・助けてぇ!・・・・達ちゃん!!)
 南は助けを求めて叫んだ。
 達也の名前を叫んだ。
 しかし,その声は男の大きな手の中でかき消されていった。


第3章

「南・・・・・遅いな・・・・」
 達也は,壁に掛けられている時計を眺めてそう言った。
「ああ・・・・練習が伸びてるんじゃないの。」
 珈琲茶碗を洗いながら,南の父親はのんびりした声で答えた。
 達也は“南風”のカウンターに腰掛けて,おじさんが入れてくれた珈琲をすすっていた。
「おれ,その辺まで見てこようか?」
 達也は少し心配そうに言って立ち上がりかけた。
「いやぁ,もう帰ってくるだろ・・・・もう少し待ってよう。」
 達也は父親にそう言われ,再び腰を下ろした。
(心配させやがって・・・・・・)
 達也は,ふと嫌な予感が頭をよぎったが,すぐにそれを打ち消した。
「俺達と違って南は全国区だからな。練習にも熱が入ってんだろうなぁ。」
 達也はため息混じりにそう言った。
「はっはっは・・・・達ちゃんたちも,来年こそは行けるといいね・・・甲子園。」
「ふふ・・・・・」
 時計の秒針が刻一刻と時を刻む。
 その同じ時を,僅か200メートルほど離れた場所で,最愛の娘であり大切な恋人である南が,ケダモノ達によって酷たらしい目に遭っていることなど,この時2人は分かるはずもなかった。


  チュパ・・・ネチュゥ・・・・・・モニュ・・・ムニュ・・・・
「んん・・・・んんっ!・・・・・んぐっ!んぐっ!!」
 公衆便所の蛍光灯が,地獄のような光景を照らし出していた。
 両手を赤いタイで縛られ,口もタオルで塞がれていた。
 剥き出しにされた裸の上半身に,男が覆い被さって頻りに乳房を弄んでいる。
 白い果実のような乳房も,すでに至る所に痣が付けられ,乳首の辺りのクッキリとした歯形からは鮮血が滲んでいた。
(いやっ!・・・・ああっ・・・・・いやぁぁ!)
 南の目からは大粒の涙が止めどもなくこぼれ落ちた。
「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」
 男は荒い息づかいをしながら被さっていた上体を起こした。
「はぁ・・・へっへ・・・今度は・・・下だぜ!」
 男は,南のスカートに手を伸ばし,ホックとファスナーを外した。
「んんっ!・・・・んんっ!・・・・・んっ!!」
 南も男の意図を察知して,腰を折り曲げるようにして逃れようとしたが,男の力の前には無力であった。
 あっさりとスカートを脱がされてしまい,引き締まったウエストからヒップ,そして白いパンツと引き締まった太腿を晒されてしまった。
 男達のギラついた目が,南の下半身を撫でるように這う。
(うっ!・・・・・く・・くぅ・・・)
恥ずかしさに耐えながら,南は震えた。男は,そんな南のパンツに手をかけた。
(やっ!・・・・やぁぁぁ!!)
 彼女は,咄嗟に股をギュッと閉じたが,男は力任せにズリ下げようとした。
 そのためパンツは裏返しになったまま膝の辺りまで引き伸ばされ,黄ばんだシミまで男達の目に晒されてしまった。
 それは同時に南が全裸にされた屈辱の瞬間でもあった。
(やぁ!・・・やめてぇぇ!・・・見ないでぇぇ!!)
物心ついてからは親にさえ見せたことのない秘部である。獰猛な獣のような目が,剥き出しの恥部に痛いほど突き刺さる。
「薄いなぁ・・・・まるでガキみてぇだぜ。」
「イッヒッヒ・・・・もしかして・・・・まだバージンとか?」
 男達は顔を見合わせてニタニタ笑った。
「よぉし!ほんじゃぁ特別サービスだ!」
 そう言うと,男は南の足を強引に折り曲げ,海老責めのような格好にさせた。
「んぐっ!・・・・んんっ!!」
 南は足をバタ着かせて抵抗したが,男4人の力ワザには屈服するしかなかった。
 膝が肩に付くくらいまで窮屈に体を曲げられた。
 当然,腰がグイッと持ち上げられ,男の目の前にお尻を突き出すことになる。
 新体操でもこのようなポーズがあるが,それは演技の一部であり,ユニフォームを着てでのことだ。
 男達に無理矢理押さえつけられ,しかもレオタードどころかパンツさえもズリ下げられていれば,途方もなく猥褻で屈辱的な格好になる。
 性器はおろか肛門まで晒してしまうからだ。
(いやっ!いやっ!!・・・・やめてぇぇぇ!!)
 南は全身を火のように赤くしながら呻いた。
 恥ずかしさで気が狂いそうだった。
「ひっひっひ・・・・オマ○コが丸見えだぜ,南ちゃん・・・・ケツの穴まで見えちゃってるぜ・・・・へっへ。」
 いやらしい言葉をはきながら男が顔を近づけてくる。
 息づかいが南の一番恥ずかしい部分に感じられる。
 南は身を縮込めた。
 しかし,そのためピンク色に染まった小さな小陰唇がピクピク蠢いて,男達を余計に刺激した。
「へっへへ,可愛いオマ○コがヒクヒクしてるぜ・・・・たっぷりいい思いさせてやっからな・・・・・へへへ。」
 男は卑猥な言葉で南を辱めた。
 そしていきなり南の女性器に口を押し当てた。
「んんっ!・・・・んっ!!」
 ヌルッとしたおぞましい感触に南は全身に鳥肌が立った。
 性器接吻・・・・聞いたことはあるが,健全な高校生活を送っている彼女には想像すらできないくらい不潔な行為であった。
 たとえ愛する達也であっても,今の彼女には考えられないことだった。
 それが見知らぬ男に無理矢理舐められているのである。
 南は羞恥に震えながら気が遠くなりかけていた。
(やぁ!・・・やだぁ!やだぁ!・・・・・ああっ!)
 男は南の性器を舐め捲った。
 泣きながら恥ずかしさに耐える表情を楽しみながら。
 チュウ・・・・チュウ・・・・ベチャッ・・・ベチャッ・・・・
 南の膣や小陰唇を男は丹念に舐めたり吸ったりした。
「へへへ・・・レイプんときゃよぉ・・・ここまでサービスしねぇんだがな・・・今日は特別だぜ。」
「んっ!・・・・んぐっ!・・・・・んんっ!」
 男の舌が南の性器のある部分に触れたとき,体に電流が走ったようにビクッと反応した。
「ん?・・・・感じんのか?・・・・ふふ,こりゃおもしれぇ。」
 男は左右の指で花びらのような小陰唇を開くと,まだ包皮に隠れた陰核(クリトリス)を舌でつつき始めた。
(あっ!・・ああっ!・・やっ!・・・やだぁ!こんなの!!)
 男達に蹂躙されながら,自分の意志とは裏腹に体が勝手に反応していくのをどうすることもできなかった。
「へへ・・・結構感度いいじゃねぇか・・・・くっく,もっと気持ちよくさせてやるぜ・・・南ちゃん。」
 男は,陰核を集中的に愛撫した。
 その度に,南はビクッ!ビクッ!と体を震わせた。
(いやぁぁ!・・・こ・・こんな人たちに・・・・くっ)
 彼女は闘った。
 男達より,むしろ自分の中のオンナと闘った。
 さもなければ寄せ返す快感に身を委ねてしまいそうになってしまいそうだったからだ。
 それは身体のみではなく,心まで男達に屈服することになる。
「声出してもいいんだぜ・・・へへぇ・・・気持ちいいんだろ?・・・おら,もっとよがれよ・・・・新体操のアイドルちゃんよぉ。」
 男に下卑た言葉を浴びせられながら,南は必死で耐えた。
 首を振って歯を食いしばり,声を上げそうになるのを堪えた。
「んっ!・・・・・・んっ!・・・・・んっ!」
 男は狂ったように南の性器全体を激しく舐め始めた。
 ベロベロ!ベッチャベッチャ!ベロンベロン!ヌッチャヌッチャ・・・・・
(くふっ!・・・・あっ!ああぁぁぁぁぁ!・・・・アヒィィィィ!!)
 南の中で,必死で守ろうとしていたモノが脆くも崩れ去った。
 決壊したダムから洪水が激流となって南の体中に押し寄せてきた。
 身体をピクピク奮わせて,南はその時初めて自らの意志で股を開いた。
 もう3〜4回ほども男の舌が南の性器を這ったなら,完全に絶頂を迎えるであろうと言うときに,男は急に南の股間から口を遠ざけた。
 そして,口の周りの唾液や愛液を手でぬぐい取った。
「んふぅ・・・んふぅ・・・んふぅ・・・」
 グッタリと横たわったまま南は肩で息をしている。
 乳房や腹部が大きく上がり下がりを繰り返していた。
 男は立ち上がってそんな南を見下ろしながら,ズボンのベルトを外した。


第4章

 半年ほど前,男達は仲間の男のアパートに集まって酒盛りをしていた。
 彼らは同じ高校の先輩後輩なのだが,すでに退学になった者も2〜3人いる。
 しかし,全員がれっきとした未成年者である。
 いわゆる不良グループであり,喧嘩・恐喝・万引きから婦女暴行まで,これまでに犯してきた犯罪をあげれば,彼ら全員の年齢を足しても追いつかない。
「ん?・・・・何だ?こりゃ・・・・」
 一人の男が,エロ本に混じったスポーツ雑誌を見つけた。
「おめぇ,こんな健全な本読んでんのか?」
「あっ!それ俺も持ってますよ。明青の浅○南が載ってるやつでしょ?」
「浅○南?・・・・・誰だ?それ・・・・」
「えっ?先輩さん知らないんすか?!」
 男は信じられないような顔をして彼の顔を見た。
 そして持っていた雑誌奪うようにして取ると,ページを捲って南が出ている所を開いて見せた。
「ほら!この娘ですよ!明青学園2年の浅○南。去年彗星のように現れて関東大会で入賞して,今年はインターハイで4位・・・・・顔もメチャ可愛いしプロポーションも抜群なんで,1位の奴より騒がれてんですよ。」
 男達は,6ページ分もある南の写真に見とれてしまった。
「こ・・・こりゃいいオンナだぜぇ・・・・」
 男は思わずため息混じりに呟いた。
「でしょ,この辺りじゃ知らないモンいないっすよ。・・・・あっ!そうだ!他にもありますよ。」
 男は雑然とした本棚から一冊の写真週刊誌を取り出して来た。
 いくつかのヌード写真に続いて,南の競技中の写真が掲載されていた。
 こっちはその雑誌の性格からか,男性の性的関心を引くように,南の下半身のアップが2〜3枚載っていた。
「うひょー!堪んねぇなぁ!このケツ!!」
「でしょっ!プリッとしてて,引き締まってて・・・・・」
 男達は,まだ会ったこともない南に夢中になっていた。
「いっぺんブチ込んでみてぇなぁ・・・・この娘。」
 目を血走らせて,舌なめずりをする男。
「レオタード引き千切ってやりてぇですね。」
 口元を緩めて,今にもよだれを垂らしそうな男。
「ケツの穴もよく締まりそうだな・・・・・」
「はっは・・・・そう言やぁ,おめぇケツ専門だったよな。よくあんなトコに突っ込めるナァ・・・・」
 男は,さも汚そうにそう言った。
「まっ,おめぇらにはわからねぇさ・・・・玄人の醍醐味ってやつよ。」
「何いってんだ,ただの変態じゃねぇか。」
「うっせぇ!」
 部屋中に男達の笑い声が響いた。
 それから半年・・・・男達がその日抱いた欲望のものになろうとは,男達さえ思ってもいなかった。


「はぁ・・はぁ・・・堪んねぇ・・・・限界だ・・・・や・・犯るぜ!本番!」

 ジッパーを下ろすと,男はズボンとパンツを同時にズリ下ろした。
 蛍光灯の明かりが男の下半身を照らし出し,南のぼやけた目の中に飛び込んできた。
(ひっ!・・・ヒィッ!!)
 南は目を丸くして恐怖に顔を引きつらせた。
 男の下腹部から股間にかけて黒々とした陰毛が茂っている。
 その中からニョッキリと太いペニスが天井に向けてそそり立っていた。
(いやぁ!・・・いやぁ!・・・)
 男性のペニスを見るのは初めてではない。
 早くに母親を亡くした彼女は,中学に上がるまで父親と風呂に入っていた。
 いつもダランと垂れ下がっていた父親のペニスは,どこか滑稽で可愛くもあった。
 しかし今,目の当たりにしている男のモノは,形こそ似ているが全く別のモノだった。
 “滑稽で可愛い”どころか,グロテスクで凶器的でさえあった。
 南は戦慄を覚えた。
「おおっ!・・・今日はまた一段と立派っすね。」
 男のペニスを見て,仲間の一人が歓声をあげた。
「へっへぇ・・・こんな上物,滅多にお目に掛かれねぇからなぁ・・・くく。」
 そう言うと,男は南の足を掴んで再び開かせようとした。
 南は必死で抵抗した。
 掴まれた足をバタ着かせ,身体をよじって最悪の事態から逃れようと藻掻いた。
「おらっ!おとなしくしろ!!」
 男達に髪の毛を掴まれ脅された。
 それでも南は抵抗を止めなかった。
「んっ!・・・・んんっ!・・・・・んんっ!」
 男はずらされたままの南のパンツを,片方の足だけ抜き取った。
 そして固く閉じた両膝を力ずくで開こうとしてきた。
(やっ!やぁっ!・・・た・・・助けて!パパ!・・・タッちゃん!!)
 南は悲痛な叫びを上げて,男の侵入から身を守ろうとした。
 男のペニスに身体を貫かれれば,南は全てを失うことを予感していた。

  体操選手としての未来も

   甲子園に連れていってくれるという達也との約束も

    達也への愛も自身の純潔も

 そして,達也のお嫁さんになることも・・・・・・・。

 それら全てを,ズタズタに引き裂かれてしまうであろう。
 何としてでもそれだけは守りたい,守らなければならないと健気な抵抗を続けた。
 しかし,この状況では奇跡でも起こらない限り,南の願いは叶うはずもなかった。
「イヒヒヒヒーッ!・・・おらおらっ!観念しなっ!」
 男はむしろ南の抵抗を楽しむかのように股を開いていった。
(い・・いやぁっ!・・・やっやめてぇぇ!!・・・・あっ・・・ああっ!!)
 力つきた南は,男の手によって再び大股開きにさせられた。
「はぁ・・はぁ・・ぶ・・ブチ込むぜぇ!・・・・新体操のアイドルちゃんによぉ!てめぇら!しっかり押さえとけよ!!」
 男は,南の開いた股の間に腰を沈めると,脈打つほど勃起したペニスを握りしめて南の膣口に宛った。
(・・・・・!!)
 南は,膣にヌメッとしたモノを突きつけたれるのを感じた。
 それは,指より遙かに大きく,舌より遙かに固かった。
 男はペニスを南の膣口に宛い,その先端をヌメヌメした女性器に擦り付けた。
 見る見るうちにペニスの亀頭部がぬめりを帯びてきた。
 そのおぞましい感触に南は悲鳴を上げた。
(いやっ!いやっ!!・・・やめてぇぇぇ!!)
 それだけは何とか逃れようと健気に腰をくねらせたが,男3人掛かりの力にはどうすることもできなかった。
  ズブッ!!
(あぐぅぅぅぅ!!!)
 その瞬間,南の身体に衝撃が走った。
 男のペニスが射し込まれてきたのだった。
 股間に強烈な痛みを感じ,彼女は思わず白目を剥いて身体を仰け反らせた。
(あっ!あっ!う・・・ううっ!!痛い!・・痛い!)
 ペニスは容赦なく南の体内にグイグイ押し込まれる。
 膣が裂けそうなほど押し広げられ,閉ざされていた膣道を無理矢理こじ開けられる。
 ズッ・・ズッ・・・ズブズブッ!!
(ああっ!ああっ!・・・ううぐぅ・・・あがぁっ!!)
 身体が引き裂かれそうなほどの激痛に,南は身を硬直させて泣き叫んだ。
 耐えきれず首を激しく左右に振った。
(痛いぃ!!痛いよぅぅぅ!!・・・ぐぅ!・ヒ・・ヒィィィ!)
 南は生きた心地がしなかった。まるで腹の中を鉄杭で貫かれたような拷問にも等しい痛みだった。
「うくぅぅ・・・ど・・どうだ?男のチ○ポの味は・・・・ええっ?」
 ズプ・・・ズプ・・・・ズプゥゥゥゥ!!!
 男は,そんな悲壮な南の姿を目の当たりにしながらも,同情や哀れみなど微塵も感じなかった。
 むしろどす黒い欲望の炎がいや増して燃えさかってきた。
「くぅっ!・・狭ぇぜこりゃ!・・・さすが清純派だぜ!」
 可憐で汚れない少女を今犯している。
 恥辱と苦痛で身悶えしている少女に,“もっと痛がれ!泣け!喚け!汚れろ!ボロボロになっちまえ!”とばかりに,ぶっといペニスを射し込んでいった。
 巨大な亀頭部が,メリメリ音を立てるように膣内の肉壁を押しのけていく。
 その激しい摩擦が,男にこの上ない快感を与えていた。
 同時にそれは,南に腹の中を抉られるようなおぞましい激痛を与えた。
(ううぐぅぅ!・・やだぁぁ!痛い!やめてぇぇ!抜いてぇぇ!)
 とうとう男のペニスは根本の辺りまでハメ込まれた。
 おそらく南の子宮まで達していただろう。
 男はゆっくりペニスを引き抜くと,再び挿入させた。
「んぐぅ!・・・・・んん・・・」
 極限まで押し開かれた南の性器に,太々としたペニスがゆっくり出入りした。
 ペニスの出し入れが繰り返される。
 それはあたかも南の膣を味わい楽しんでいるかのようだった。
 結合部からは鮮血が滲みだしていた。
 南がすでに処女でなくなった証でもある。
 ヌップゥゥゥ・・・・・ズプッ!
 ヌップゥゥゥ・・・・・ズブッ!!

 男は,引き抜くときはゆっくり引き,入れるときは強く突くように入れた。
「んぐぅ!・・・・・・・・・・んぐぅ!」
 ペニスを突き入れられる度に,南は悲鳴を上げ身体を仰け反らせた。


「うふぅぅ・・・・へへへ,やっぱり処女だったな・・・・・・・堪んねぇハメ心地だぜぇ!・・・んんっ!・・・・ふぅ,信じられねぇよなぁ・・・・あの浅○・・・・・南とやってんだぜ!」
 南の膣は,初めて男のペニスを受ける新鮮さと未成熟で狭い膣の強烈な締め付けが,蠢くペニスの亀頭部に凄まじい刺激を与えていた。
 決して早漏ではない彼も,一突きごとに押し寄せる狂おしいまでの快感に何度も放出しそうになった。
 そのたびに腰の動きを制止しては,南に覆い被さるようにして肩で息をした。
 その間,南の乳房にしゃぶりつき,快楽の潮が引くのを待った。


 どれくらい犯され続けているのか・・・・南には何時間にも感じられた。
 初めの死んでしまいそうなほどの痛みも,今ではそれほどの激痛ではなくなっていた。
 と言うより,感覚が麻痺しているような感じだった。
 ただ,お腹の中を大きな生き物が蠢いていて,突かれる度に内蔵が押し上げられるような気持ち悪さを感じていた。
 時折,男が体内に射し込んだモノの動きを止めては,南の乳房にむしゃぶりついてきた。
 しゃぶると言うより噛みつかれると言う感じだ。
 男は乳首に歯を立て,喰い千切られそうなほど強く噛んできた。
(痛ッ!・・・・い・・痛ぃぃぃ!!)
 それはまるで,獰猛な野獣が獲物の肉を貪り喰っているようであった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・うっ・・・うむぅ・・・・」
 男は恍惚とした表情で気持ちよさそうに呻きながら,南を犯し続けた。
 側で押さえ付けている男達も,もう我慢できなくなっているようだ。
「あ・・・兄貴ぃ・・・・そろそろ代わってくださいよぉ・・・」
 一人悦に入っている男に,そう頼み込んだ。
「はぁ・・はぁ・・わ・・・かってるよ・・・・・そろそろ限界だ。フィニッシュと行くかぁ・・・・・へへ・・・たっぷり腹ん中ぁぶちまけてやるぜ!妊娠しねぇように祈ってるんだな・・・・南ちゃんよぉ。」
 男は南の太腿を抱え,深々とペニスを射し込むと激しく突き捲った。
  ズボッ!・・ズボッ!・・ズボッ・・ズボッ!
「んひぃぃぃぃ!・・・・・・んぐぅぅぅぅぅ!」
 南は堪らず悲鳴をあげた。
 身体を仰け反らせて首を激しく振った。
 ズプッ!・・ズプッ!・・パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!
 男の下腹部が南の股間を打ち据える。男の強烈な責めに,南の身体は上下に激しく揺すぶられた。
 そのため乳房もまたプルンプルン上下に揺れた。
(いやいやぁっ!・・・・中は・・・・・中は!!)
 南は心の中で男に哀願したが,無論聞き入れられるはずはなかった。
「はぁ,はぁ,はぁ,はぁ・・・・・・うっ!・・・ううっ・・・」
 ドッピュゥゥーッ!
 男の腰の動きが止まったかと思うと,身体を硬直させ痙攣したかのように奮わせた。
 ペニスの先からはありったけの精液が南の膣の奥で放出された。
(・・・!!)
 南は,お腹の中に生暖かいものを感じた。
 それはまるで,幼い頃トイレが間に合わず,オシッコを漏らしたときの感覚と似ていた。
 南は今,男が自分の体内に射精したことを本能的に知った。
(あっ!・・・・・ああ・・・・・・あっ・・・・・あっ・・・)
 南は絶望的な表情に変わり,涙が止めどもなく流れ落ちた。
 彼女の中で何もかもが崩れ落ちた。
「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」
 男は肩で大きく息をしながら,さらに2〜3度ペニスを突いた。
 ドクッ・・・ドクドクッ・・・・・・・・ドクッ・・・
「くっ・・・・くぅぅ!・・・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」
 まるで精液を搾り出すように,男のペニスは南の膣の中で脈打ち,次第に萎えてきた。
 あれほど南の膣内で暴れ回った巨根も,今は塩をかけられたナメクジのようになり,膣圧に耐えられず押し出された。
 ニュポッ!
 ペニスの先がネチャーとした糸を引いて南の膣から離れていった。
 赤く染まった小陰唇がヒクヒクッとしたかと思うと,中から仕込まれたばかりの白濁液が零れだしてきた。
  トプッ・・・・・トプトプッ・・・・・・トローッ・・・・
 白くドロッとした液には,真っ赤な鮮血が入り交じって床に垂れていった。


(お・・終わったよ・・・・・タッちゃん・・・・南は・・・・南はもう・・)
 達也の名前を呼ぶと,急に南の顔が歪み涙が溢れてきた。
「へっへぇ・・・・さすがに鍛えてるだけあって,マ○コの具合もサイコーだったぜ。
 ・・・・・・いい味だったぜ,南ちゃ〜ん!。」
 男はパンツとズボンを穿き,ジッパーを上げた。
 そして,周りで目を血走らせ,はち切れそうな股間を押さえている男達に向かって言った。
「さぁ,除幕式は終わったぜ・・・・・後はてめぇらで好きにしな!」
 南の顔が再び恐怖に引きつった。
 そう・・・・彼女の地獄は始まったばかりであった。


第1部 完